中目黒『1904』&『coccinella』


 自分でもあきれている。


 今日の日記をつけようとして、「どーにもムショーーーーーーーーに甘いものを欲してしまって」なんて書き始めたものの、ちょっと読み返したら「どーにもキムチが」「どーにも麻婆豆腐が」だのなんだの、毎日「どーにも」が多いったらありゃしない。なんという欲深く浅ましい食欲中枢であろうか。「あるもん食べるんだよ! 貧乏人のクセに!」という母・フジエの声が聞こえてくるかのようである。小さい頃はよく怒られた。そして今でも実家で怒っているであろう。彼女の人生設計では今頃「ひだりうちわ」で暮らしているはずであったそうな。そんな私は実家に現在盆暮れですら何も送っていない「ていたらく」である。「ひだりうちわ」のはずが「ていたらく」。すみませんかあさん。小さく謝ってみる。聞こえるわけないけど。


 ま、ともかく。ささやかにケーキなんて買ってみた。中目黒『1904』のモンブランと……あ、ド忘れ。確か「ノワゼット」とかいう名前だったと思う。実に好みの味だったなあ。疲れたときに合うようなパンチがある味。



 ほいでもって別の日にも衝動的に甘いものがほしくなって買い求めたジェラートジローラモの奥さんがやっているという『coccinella』の店頭で売っている。テイクアウトもできるんだ。
 イチゴ&シナモン、そしてレモンをハーフ&ハーフにしてもらった。うまいよ。でも量はすごく「お上品」。でも「いおいしいものをちょっと食べたいの」ってな女の子は多いだろうし、これでいいのかもね。蛇足ついでに書いておくが……私はどーもこの店の雰囲気が苦手だ。理由は分からないけれど……なーんかね、寒々しいのよ。「料理やサービス、君達好きなの!?」って問いかけたくなってしまう。