「銚子つりきんめ」披露会

 銚子漁業組合と市の主催による「銚子つりきんめ」披露会にうかがってきました。
 
 カルパッチョ&刺身、ブイヤベース、リゾット、そして先にアップしたお土産の干物と、様々な形で銚子きんめの味を体験できて、有意義な時間でした。
 実際の漁師のかたから話が伺えたのも実に興味深く。こういう席に呼んで頂くことも少しずつ増えてきましたが、各団体の試食スタイル、そしてプレス用の写真の撮らせ方など差異がはっきりとあって、勉強になりますね。そして資料の作り方も。
 何より味を伝えて更にその評判を広めようとする場所なのですから、この3点に「ぬかり」があるともう何にもならないというか…たまに「やらないほうが良かったのでは」と思うこともあって、色々考えさせられます。
 以下、自分のために勉強メモ。
銚子つりきんめ」(商標登録)
キンメの水揚げが日本一。旬が周年。

●漁協組合理事、金野一男氏のスピーチ
昔の漁業:夜も寝ないで一匹でも多く漁をする。20年ほど前まではこれが主流。県外からの巻き網船、トロール船が大量に漁をする。この頃は惣菜用の魚でさほど価値が高くなかった。
 →水産資源の減少

話し合いを重ね、平成18年から網漁の自粛、獲る漁業から守る漁業へ。
「いかに少なく魚を獲るか」
水揚げ制限をする分、PR活動に励み付加価値をつけていく。
→底立て網漁業(手釣り)への転換。水揚げ量が次第に回復
 たくさん獲っても安価になり、孫子の代の漁業が成り立たない。

現在は1Kgあたり800円に

●千葉県機船底引網漁協組合代表理事長 網中清勝氏
現在組合員266名、底引網漁船5隻、
魚の価格低迷、原油高騰、漁船の老朽化といった問題→協業化、小型船への転換、品質向上への取り組み、新たな販売ルート拡大、付加価値のアップ

服部幸應氏公演
・サスティナビリティ(持続可能な社会)とバイオダイバーシティ(生物の多様性)の重要さ
・食料輸入が全体として61%必要な国であること
・100歳以上の人々
昭和36年は153人、現在は51000人超、2050年では51万人とも予測。
倒れてから亡くなるまで女性で13年、男は9年以上。
・魚を若い人に食べさせる努力をしてゆこう(健康的な理由から)
・農業従事者の平均年齢 68.2歳
・船が沖に出て漁獲してから一週間経ったものが冷凍として市場にでることも多い→銚子つりきんめの市場への迅速性、フレッシュさ