堀知佐子さんのセミナーへ

 きょうはね、久々に目からウロコというか…食の知的好奇心をこれでもかと刺激されてきましたよ。堀知佐子さんのセミナーに伺ってきました。三田のアンチエイジングレストラン『リール』のオーナーシェフです。

「健やかな食を提案 体を温める食材を使って」というテーマでした。調味料と素材の栄養学、そして組み合わせによる効果的な栄養摂取や旨みの向上法則、塩分過多や食中毒のリスクヘッジ……なんていうとコムズカシイですけれども、とっても話が明快で、経験に裏打ちされた見事な食教養のあるかたで、ハクオー久々にわくわくしました。いい勉強会だったな。

 鶏胸肉の香味焼き、白菜と春雨のピリ辛スープ、牛肉の雑穀チャーハン、アップルジンジャーの4点をシェフが作りながらの講話。わかりやすくて、先生の頭のなかに素材の栄養知識、栄養摂取における効果的な素材の組み合わせ、そして無駄のない調理順序…こういったものが確かに、明晰に蓄積されているのが伝わってきて、たのしかった。

 そう、きちんと「歩んで」きた人の話は、シンプルにたのしいのですね。拝聴していて。

 知識のあるひとは多いですが、知性のあるひとは少ない。

 素養があっても、教養のある人は少ない。

 このかたは明らかに後者でした。「知」を「智」に変えているなあ、と見上げた思いになりましたよ。もっとこのかたの教室に通ってみたいと思います。

 さしたる勉強もせず、「これは体にいい」と思ってスルーしていることが多いなあ、と反省。何度も質問しちゃったけど、もっと質問したかった。人を良くすると書いて、「食」ですね、本当に。