新大久保『ホールちゃん』

 今月いっぱいでレバ刺しの提供が禁止される、というので世の中はにわかに生レバブームでありました。
 なぜ勧告じゃなくて禁止なのか…そこはまあさておき、肉を喰らわんという会でして、一度行ってみたかったこちらのお店へ。5日前ぐらいに電話して、金曜夜だというのにサクッと予約が取れてビックリ。

 まずはドーンと置かれるキムチ、チャンジャ、カキのキムチ。旨味凝縮御三家です。これだけで焼酎1本ぐらい軽くあきそう。

 出たぁ〜!
 良質のレバーって当日まで入荷が見えないものなんですね。なんで食べられるかどうかは運だったんですが、これまたツイてました。こういう運だけは自分やっぱり強い。そのほかの運が笑っちゃうぐらいないんですけれども。
 プリッとして香りよく、甘さもあるいいレバーだった。これからこれが、「非合法なもの」になってしまうのかと思うと、なんだか本当に愚弄した話だなあと苦い思いにもなるのですが…。

 さてお肉! まずはミスジから。牛の肩甲骨の下あたり、一頭から2キロも取れないような希少部位とか。霜降りが綺麗ですが、いやな脂感が全然なくて大したもんだなあこのミスジ野郎め。

 つづいてカイノミです。中バラ肉のうちモモの付け根に近い部分、サーロインに隣接するところ。はい、とある資料写してます。

 ぶれちゃった。右がハツ、左がノドブエです。ノドブエ光子です。ハツってこんなにおいしいもんだったっけ。歯ざわりが良くてねえ。なんか無味乾燥にシャコシャコしたハツばかり食べてきました私の人生。ノドブエは野趣ってもんがありましたねえ。

 写真撮り忘れたけれど、ミノもおいしかったな。おいしいミノは貝柱みたいな食感とすっきりした香りがある。そしてセンマイ、ヤンが出て、最後に、

 肩ロースのプルコギ。ちなみに今までの肉は全部下味がほぼなく、自分で塩かワサビでいただきます。その潔さ、肉質に自信あればこそだと思う。だから結構な量を食べているのに腹にもたれず。ここで最後にドーンと甘辛いタレの味とロースの脂を堪能する、という構成も良かったなあ。

 最後はモモをむいてくれましたよ。

 またじっくりとうかがいたい。