神楽坂の夜

 
 某日。
 その日私は、神楽坂の『蕎楽亭』にどーーーしても行きたかった。行った。休みだった…。ぬ、ぬぬぬ…このままでは帰れない。そうだ神楽坂在住の親友・トネガワを呼ぼう。
「いいよ。19時過ぎなら」
 私は開店同時独酌派なので(オープンぐらいに「1時間とか30分でもいいんで」というと大体どんな人気店でも入れるから)まだ18時。
 時間を潰そうとスペインバルの『エル・ブエイ』へ。近所にあるシーフード専門店のスペインバル『エル・プルポ』の姉妹店。店長さんも移動されて、行きたいなーと思いつつかなりの時間がすぎていた。
 カウンターに座ってビール。どうでもいいけどビールってその日の一杯目にオーダーするとき「ビール!」っていう言霊がもう楽しいですね。話してて嬉しい。豚の串焼きなどをつまみつつ。桃とフルーツトマトの冷たいパスタがおいしかったな。

 トネガワが合流。
『酒蕎庵 まろうど』に移動。神楽坂勤務のヤマモトに教えてもらった。ありがとう。
 シメサバを肴に長野の酒『水尾』をやる。うまいのよ。好きなのよ。ご店主はじめお店の方もみな優しい感じで居心地のいい店だった。最後にお蕎麦を頂いたが、これがうまかった。シュッとすすると長野のいい空気を吸い込んだような気持ち。写真撮ったんだが、ブレてしまった。酔ってる証拠、残念。

 で、これで帰りゃいいのに、はしご。
 トネチのおすすめで『地酒喝采 かも蔵』というお店に連れてってもらった。もうここでまた4合ぐらい飲む。福島の『風が吹く』を飲んで『遊穂』やら。みる貝のお造り、カニ味噌という痛風予備軍に最もよろしくないものをアテにテンション上がる上がる。初夏のせいにしよう。気候がいけないのだ。
 日本酒の冷蔵庫の蛍光灯が気になる。しかしまあ、流した。

 そのあとさらにトネガワのホームグラウンド、京のおばんざい『くらま』へ移動。そしてそこの到さんも一緒にカラオケ。おつかれさま私の肝臓。

 いつもきれいに一日一軒しか書いてませんが、だいたいこんな感じでハシゴ酒の毎日です。