築地『小料理 きよみ』


 おもてには「おまかせ4000円から 一品料理もございます」の紙があるのみ。


 ちょっと冒険だけれど、「ここはうまそう」そういう勘が、妙に働いた。こうなったら入らずにはおれない。


 やっぱりね。入ってみてあれこれ頂いた。お話もした。味も、人も、いい。そして値段も手頃だった。勘定書きには人柄が出るもの。
 すっかり嬉しくなって、今度の築地特集に出て頂けないかというお話をさせて頂いた。

 「取材とか嫌いなんだよ、すまないね」とご主人。


  雑誌で見かけないものなあ。さもありなんとはおもえど……誠意をみせるしか、ないですね。




 ご主人の誠意がつまっているかのような、竹の子の煮物。うまかった。下の「車麩」ってご存知ですか? うちの母の実家、新潟ではよく出てきたなあ。懐かしい味だ。