千駄ヶ谷『CHACOあめみや』
このステーキハウスの雰囲気が、実に良かった。
昭和50年代前半頃の空気――例えるなら、野村芳太郎の映画に出てくる上流階級が夕餉を楽しむような。そんな雰囲気が、不思議なまでに残っている。黒人のコックさんが時折顔を出すのなんて、出来すぎだ。
こういうレードル・ドレッシングというのもまた憎いねえ。ただ単にオープンからずっと同じものを大事に使ってらっしゃるんだろうが。ドレッシング自体も良かった。あ、テーブルには勿論キャンドルです。
ステーキ。肉の焼き加減や味はもとより、ジャガイモまでもうまかったこと。
このシャーベットの「うつわ」! 嬉しくなっちゃったよ。子供の頃にすりこまれた感覚がよみがえるよみがえる。「うわあ!」というあの気持ち。
そうそう、お会計のカウンターの下に「流し」があって、そこでコップ類を洗うのにはビックリしたな。お会計してたらグラス類がガンガン下げられてきて何事かと。キャッシャーとウォっシャーが一緒というのに意表を突かれたが、昔は珍しくなかったのか!?