三軒茶屋『木村商店』
味が良くて、酒も良くて、な店は多いけれど、居心地がいい店はさほどない。
ここはそんな一軒です。
その理由はなんなんだおう。うーん。つまるところ、ご人徳なんだろうと思う。
別にとっつきやすくて、話しやすくて、誰からも愛されるご主人=居心地がいい、ってなことでもないのだろうけれど。
一度もお店の人とお客さんが話さないけど、「居心地がいいなあ」と思える店もあるしね。
こちらのご店主もご愛想をふりまく、というタイプでもないけれど、篤実な人柄が料理に、酒の扱いにしのばれる。そういう心地よさが忘れがたく、通ってしまう。
蛇足。「居心地がいい」ことと、「好き勝手できる」ことを履き違えてしまうことというのが、ままある。そういうひとが、ままいる。そういうひとを何より私は唾棄するし、また自戒しようとも思う。
この日は編集のMさんをお連れした。お酒好きと飲むのはいいもんだ。
写真はお通しのシャコとキュウリの和え物、お刺身の盛り合わせ、厚焼き玉子、酒盗和えなど。
ミル貝で冷酒をやるってのはすごくいい組み合わせでした。