千石『ヴォーロ・コズィ』

 こちらの西口大輔シェフの監修でパスタレシピのページを作ることに。
 私はこちらにうかがったことがなかったので、お仕事前に味わっておきたく、ランチに編集さんと一緒に伺った。

 もう二人して、「うわあ」の連発。お昼からコースのみ、3800円のコースからなんですね。もちろん最初は「ちょっと高いなあ…」なーんて思ってしまいました。けれど。
 すっごい満足。嬉しくなっちゃった。3800円は、安い。

 最初に小さな前菜が4品ぐらい出てきます。ちょっと時間が経ってしまったので細かいメニューを忘れてしまいましたが、このプチパイ、おいしかったなあ。
 お酒が好きな方は実に「誘われる」と思う。グラスワインは確か7〜800円ぐらいであったはず。フェラーリスプマンテも1杯1300円でした。そして内装が元フレンチをそのままで使っているので、豪奢なんですね。
 結婚記念日なんかに日曜の昼、陽光が差し込む中おとずれたら、それはそれはいいだろうな、と思いました。

 ひとくち大の鴨のマリネ、これが忘れがたい。
 

 パンがね、いーんですよ。おいしいパンの香りってのはどうしてこうも幸福感が強いのか。

 これが本前菜。西口さんが修行されたヴェネト州の料理のエッセンスが散りばめられている。
 この頃旬だったのですね、「赤チコリ」という野菜が名物だそうで、コースの中に何品か使用されていた。空輸かと思ったら、日本でも栽培されているとのこと。

 下の左のほうにあるグルグル、鰻です。あちらでも食べるんだそうですね。これがヘタな鰻屋さんで食べるのよりもおいしくて。勿論こちらでさばかれて焼かれている。
 すべて素晴らしかったけど、ポレンタがうまかったなあ。私、不勉強ながらうまいポレンタに今まで出会ったことがなかったよ。
 ここまでで飲む方なら白ワイン1本はいってしまうと思う。危険だ(笑)。

 こちらはすべて生パスタのみ、スパゲッティのトマトソース。こんなトマトソース作れたらなあ。惚れた。

 シェフのスペシャリテというポレンタとタレッジォチーズのラビオリ。ああもう……大鍋で持ってきて! うひーんうまいよう。

 この企画が出るのが5月20日なんだけど、それまでにまた是非うかがうのだ。誰か一緒にどう?