神田『近江屋洋菓子店』

 この日は神田近辺で撮影。カメラマンのマツヤマさんに教えてもらったこちらの洋菓子店、じつに素敵なお店でした。
 なんだかまるで、昔の東宝映画の中に紛れ込んだかのよう。こういうトリップ感、なつかしいな。
 昔は銀座の博品館のそばにあった(と思う)千疋屋パーラーとか改装前の資生堂パーラー、それから『ピルゼン』『レバンテ』などのビアホールに行くと、こんなタイムトリップ感を味わえたんだけどね。もうそういう建物はほとんどなくなってしまったと思ってたから、嬉しかったな。

 ある時代の昭和のモダンさが、素敵な色褪せ具合で現存している。あらゆるものが、毎日丁寧に布巾がけされて使われてきたんだろうな。そんな「もの」と「ひと」とのかかわりが自然、目に浮かぶような。
 奥の喫茶スペースでお茶とケーキをいただく。セルフサービスでいろいろなお茶やジュースの中から好きなものを、好きな
だけいただく。1人525円を払うシステムだったかな。ボルシチまであった。

 HPを拝見したら昭和49年の建物のよう。

 ケーキのデザインがものすごくかわいらしかった。どれもこれもうまそう。

 本郷にもお店があるのですね。まったく同じ内装なんだとか。