成田山取材・2

 大抵、取材に行くときは1時間以上前に着いて周辺を散歩するんですね。編集さんが来ないときは取材するお店の場所の位置関係を分かっておきたいので事前に自分の足で歩いておく。それに取材先しかその町を観れない、というのは何とも勿体ない。理想は朝から夜までウロウロして、一日のまちの表情を知っておくことでしょうか。町ものを書くときはそんなふうになるたけ、ウロウロウロウロしています。


 
 成田山の参道にあったスーパー、朝行ったらこれが揚げたてで実にうまそうな匂いを発してました。イカメンチ、早速購入。

 イカのすりみにゲソやニンジン、タマネギにコーンがゴロゴロ。うまかった!

 昨日『長命泉』さんの滝澤さんが教えてくれた「いわしのゴマ漬け」、このあたりの料理だそうで、塩と酢に漬けたいわしを針生姜と鷹の爪とゴマで頂くもの。これが日本酒に合うんだとか。一杯やりたかった! 

 地場のものがいっぱいの鮮魚コーナー。アジうまそうだったなあ。すり身も近かったら絶対に買って帰ったのに。

 取材先の『川豊』さん、朝は店先で鰻をそれはそれはスピーディにガンガンさばいてました。

 これが。

 目にもとまらぬ速さでこうなり。 

 こうなります。というのは冗談です。蒸しと焼きはじっくり時間がそりゃかかります。でも1匹さばいて串打ちするのは1分もかかってなかったですね。餅つきのようにリズミカルでした。さばいて身と肝と骨にわけられるんですが、すごいですね鰻は。そんな状態になっても桶の中で首だけ動いていたりする。ホラーです。

 この『川豊』さん、100年以上の3階建ての建物で実に雰囲気がいいのです。寅さんが映画の中で泊まっている旅籠のよう。実際に昔は旅館だったとか。訪れたらぜひ上を観てみてください。

 新勝寺駐車場のすぐそばにある喫茶『チルチル』。ここのあんみつがすんごくうまかったです。手作りの寒天の歯ざわりと弾力がたまりません。2種類あって選べる黒蜜と抹茶シロップ、全部手作り。ここの梅ジュースもぜひ。