津軽のニンニク売り

 昨日の有楽町・交通会館の行商話のつづき。空芯菜を買った千葉の野菜売りの隣では、ニンニク売りが。青森から来たというそれはそれは見事な津軽弁のお兄ちゃんがニンニクをせっせとセールス。
 1個200円。いいお値段。どうしようかジーッと考えていたら、津軽弁でプッシュしまくってくるんだ兄ちゃんが。なんだかそれが楽しくてずっと迷ってしまった。訛りなつかし交通会館にそを聞きにきたというかなんというか。

「父が青森なんですよ」
「あれ、そうなの。すたらおまけするよぉ。青森の人ならいいよ、2個で200円にしたげるよ」
 この「したげるよ」の「げ」は鼻濁音ですよみなさん。ディスカウントに私はすかさず購入。
「父はね、八戸なんです」
「あれ、はづのへ。そー。でもね、はづのへの言葉(こどば)はちょーっとぼぐたちにはわっかりにぐいんだなあ」
 何を突然言いだすのかこの津軽民は(笑)。冗談言っちゃいけないと思いつつ、どうもありがとうございましたとニコヤカに退散。いんやマジで津軽弁ほどきんぎとりにくいものはねーっすから。
 どっちもどっちですけどね。
 

 これが素晴らしいニンニクだった。キュッと身が詰まって、手ざわりも香りも普段お目にかかるのとは段違い。刻んで立ち昇る香りを吸い込むんだだけで健康になりそう。

 オリーブオイルでじっくり火通しして、昨日の空芯菜と一緒にテキトーにパスタに。