フカヒレなるもの

 


 この日は横浜の山手周辺でとある取材。暖かないい日和だった。はじめて来ましたが、いいところですねー。中華料理屋が多くて、小さなバーがチラホラあって(やってるんだかやってないんだかよく分からないようなあやしい感じがまたいい)。そしてインターナショナルスクールがあるようで、外国人の子供がやたらいた。うーんヨコハマぁ。


 さて、某店にてフカヒレあんかけごはんを頂く。


 私の世代って、小さい頃に『美味しんぼ』を読んで、それが食材へのイメージの決定版になっている人って結構多いんじゃないだろうか。
 私の中で「フカヒレ」といえば「つわりがひどくて何も受け付けない妊娠中の人の影響補給にもってこいな食材ナンバーワン」である。栗田ゆう子さんはこれだけ食べられたのだ。なんと贅沢な。贅沢は敵だ。けれど私は今もフカヒレに出会うたび「栗田の対つわり食」とまず真っ先に思ってしまう。だからどうした。こんな日もある。