巣鴨『加瀬政』

 鱈鍋で忘年会。モリワキさんの会に混ぜて頂きました。
 一本釣りで青森から空輸された新鮮な鱈の白子、そして肝の味に時を忘れる。なにより、皮身の味! 私は鱈の味を知らずにこの年齢まで来ていたんだなあ。
 久しぶりに、価値観の上書きをしましたよ。

 忘れがたいのが最後の雑炊。
「鍋用の白子、雑炊にとっておくのがいいのよ」
 モリワキさん、さすがです…。
 気がつけば一座みんなが正座していただいてました。あはは、そうだよねえ。なんだかきちんと座り直していただきたくなるような味。鍋までのリーチを短くしたくなるような味でもあった。

 誘ってくれたハマムラさん、本当にありがとう。
「味友」に感謝しつつ、年の暮。