シンガポール・ヌードル

シンガポールの国旗


 シンガポールの汁そば、「ラクサ」なんである。
 スープはタイのカレーをもっとマイルドにしたような感じのココナッツベース。手前にあるチリペーストの「サンバルブラチャ」なるものを溶き混ぜつつ頂く。タイの「カピ」のようなクセはなく、これまたさほど辛くない。
 上に載っているのはうずらの卵、もやし、厚揚げ、豚肉のスライス、カマボコに海老。
 麺はフォーのように米粉なんだけど、このフワッフワの食感が独得で面白いんだ。今までに食べたことのない感覚。モールのように円筒状で、噛むと「プヨヨン」と柔らかく弾んで切れる。
 全然詳しくないんだが、シンガポール料理には不思議な「柔和さ」を感じる。タイ料理にはムエタイのキックのようなパンチのある辛さ(キックでパンチとは言語矛盾もいいとこだな)を折々で感じる。こちらの料理には、手の腹が厚くて柔らかい「おっかさん」にナデナデされているような感じがする。それは「甘ったるい」とかではなくて、舌に心地よいという感じなのだけれど。
 シンガポールにはどんな格闘技があるのか調べてみたくなった。


 六本木ヒルズのドまん前、芋洗坂を出たすぐ右手にある『カフェ・シンガプーラ』にて。



 プラス150円でミニ海南鶏飯がつけられる。こちらも本格派。ミニにもきちんとパクチーがたっぷりついている。嬉しいなあ。