香菜、パクチー、コリアンダー、そして……
もう好きな人はたまらなく「好き!」、苦手なひとは「無理!」とパッキリ好みが分かれる、このハーブ。先日ポルトガル料理屋にいったら、とにかくなんでも、というイキオイで使われていました。訊いてみると「とてもよく現地では使われるんですよ」とのこと。ヨーロッパでコリアンダーを多用する国は、ほぼポルトガルだけのよう。
ちなみにこれはサラダ、レタスなどの葉ものにたっぷり刻みコリアンダーを入れ、たっぷりパルミジャーノがかかっていました。チーズ×オリーヴオイル×コリアンダーの意外な相性のよさ!
向こうでは「コエントロ」と呼ぶそうです。
(玉子や厚切りベーコンなど具だくさんの「ポルトガルサラダ」。これもシンプルなオリーブオイルにレモン、といった味つけ)
冒頭の3つの呼び方とおり、中国名、タイ名、そして英名が日本では一般的でしょうか。原産は地中海あたりなんだそうですね。そして今日調べてみて初めて知りましたが、なんと語源は古代ギリシャ語で「カメムシ」を意味するんだとか。
いにしえびとがその昔「くっせえ!」とサプライズしてつけられたんでしょうねえ……ちなみに和名も「カメムシソウ」ミもフタもありません。私が一番植物名でインパクトあると思っている「へクソカズラ(屁糞蔓)」よりはマシですが……。
これはポルトガルでは最もポピュラーな食材、バカリャウ(鱈)とジャガイモのコロッケ。
(西麻布『ヴィラ・マダレナ』にて)