京都ストローリング日記・1

たびのはじまり

 久々の取材旅行、京都で一泊してきました。夏の風物詩、川床のお店などに伺いましたが、お仕事の成果はまた別にご報告。中空き時間が結構あったので、とにかくブラブラ、時間を惜しんでひたすらグルグル。思わずシャッターを押してしまった、美味しそうなアレコレをメモ日記。



 錦小路で見つけた八百屋さん。手前の曲がりくねったキュウリ、これがうまそうで、うまそうで。ついパチリ。どうでもいいですが、この「パチリ」って結構な死語ですね……私、いまだにチャンネルを「まわす」って言ってしまいます。
日差しが強ければ強いほど、キュウリやトマトが激しくうまそうにみえてきます。夏来ぬと……じゃないけれど、胡瓜欲しさに驚かれぬる。



 不勉強ですが、この「破竹」という筍をはじめてみました。もじどおり、破竹の勢い。ピンとまっすぐな姿が、すがすがしく美しい。
「この時期、おあげさんと炊いたら最高でっせ」
 店先のおばあちゃんが教えてくれました。「炊いてくれー!」と懇願しそうになりました。いかにも柔らかい京言葉の響きが、一段と美味しそうに聞こえてたまらなかった。おばあちゃん、買いもしないのにアレコレ聞いてすいませんでした。ちなみにこの手前の花柄の手、私じゃありませんからね。



 これもはじめてみました。山椒ってこんなにゴロゴロ、どっさり売っているものなのか。
「今だけのもんなんですよ。これを冷凍して1年間使うんですね、昆布炊きたいなあ、思うたときにチョット出してきて入れたり。じゃこ炊きたいときとかね。風味でますやろ」
 これは錦の別の八百屋さんだったんですが、いろいろ教えてくれました。
「ちょっと嗅いでみはったら」
 苦いから食べちゃ駄目よ、と笑って一粒差し出してくれました。うーん、スカッと清冽! 鰻にかける、あの香りがイキイキとして新鮮。春雨とシーフードをタイ風に蒸すときに入れてみたら面白いかも。おばちゃん、色々教えてくれてありがとうございました。
 また次回!