映画と「そよかぜ食堂」


 映画美学校で試写2本。
 ジャック・ロジェ監督の『メーヌ・オセアン』。1985年の作品。今度ユーロ・スペースで特集公開されるのだそうだ。フランス映画を観たなあ、という満足感。誰にでもおすすめできる類いの作品ではまったくないけれど。
 この作品は「偶然と厚意の掛け違ってるような掛け違ってないような連鎖」ということが描かれている。

 その後、ダスティン・ホフマンエマ・トンプソンのラブコメ、『新しい恋のはじめかた』。はいはい引かないのそこ。私も案内を貰ったとき「おぎょお」と声にならない嘆声を上げてしまったが……うーーーーーん……芸の力ですね、見入ってしまった。なんら新しいところのないテーマと筋書きだが、主演者の底力でみせてしまう。

 帰りに神泉の「そよかぜ食堂」というラブリーな名前のメシ屋で生ガキを食って帰宅。かわいらしい兄妹さんでやられている。いい酒のつまみが多く、値段も手頃。おぼろげな記憶だが……店主が人の良さそうなことをいいことに酔っ払った勢いで「どーしてこんな名前にしたんですか?」などと言ってしまったような……。
 なかったことにしましょう。寝ます。