とうもろこしのかき揚げと椎名誠とビール三銃士



 ごちそうだぜえ。
 なんだか最近椎名誠さんのエッセイをむさぼり読んでいるので、変なところだけ影響されている。ごちそうなんだよごちそうなんだぜえええええええ。「やでうでしや」と谷岡ヤスジ化した椎名誠化した私ハクオー、友達のユカちゃん家でイヤス君とビールをガロン飲みした土曜日。


 このイヤス君というのは私の友人の中の「ビール三銃士」のひとりなのだ。この「ビール三銃士」とは何かというと、ただ単に「こいつどんだけビール入るんだよ」と私が恐れおののくグレイト・ビーラーなのである。放送作家のイヤス君と、ライターのゼンさんと、エンジニアのユウコの3人。
 このひとたちは前世が多分生ビールのタンクだったんだと思う。あの人達の飲みっぷりを見ていると生ビールのタンクからタンクに移し変えているだけのような気がしてくる。「かくし芸か」と思うような飲みっぷりなのである。たまに早い時間など「ハッピーアワー生ビール150円」などと書いたビラを貼った居酒屋を見つけますね。あれを見るたび、私の心にはあるドス黒い欲望が湧き上がってならない。そう、あのビール三銃士と一緒に来て吸い付いたら離れないアマゾンのヒルのようにビールを飲みまくり、しまいにゃ店長が土下座とかして『もうかんべんしてくだせえ』とか涙混じりに懇願させてみたい、そんな地獄絵図を私は「くふ、くふくふくふ」とほくそ笑みつつ考えてしまうのである。


 ああもう椎名誠サイコー! 椎名さんのエッセイがやめられないとまらない。『ドラえもん』とか昔の漫画でよくあるシークエンスだけれど、海外に仕事でいってる親戚のオジサンがたまに帰国していろんな話をしてくれて大喜びのガキみたいな気持ちになっている。友達に「シーナマコトにハマっててさぁ」といったら、どーにも話がかみ合わない。よく聞いたらその人は「立松和平」とごっちゃになっていた。



 とうもろこしのかき揚げをねだって作ってもらった。大好きなんだなこれ。