三軒茶屋 『さんじゅうまる』

ひのまる


鯖という字は魚へんにブルーでしたか


 長嶋茂雄さんがこういったというのは本当なんですかね。
 都市伝説なんだろうか。それにしてもよく出来たネタだ。正確にはブルーじゃないんだろうが。
 考えてみたが他に「つくり」が色の魚名ってないもんですね。赤魚、白身魚、なんて呼び名はあるのに、単体での漢字はないなあ。
 そんなことを考えつつ、青魚を喰らう。
 これは鰯なんですけどね、三軒茶屋『さんじゅうまる』の定番つまみ、「鰯のゴマ漬け」。

 お店の方が銚子の生まれだそうで、あちらの郷土料理なんだとか。ゴマ漬け、といってもシメた鰯をサラッと黒胡麻で和えた、という感じ。このほかおから漬け、佃煮もあり。おから漬けは意外なうまさだった。青魚独得の「なれた」感じの香りと、おからの甘さがミョーにマッチ。



 このお店、銚子の魚が毎日やってくる居酒屋さん。中目黒の「おらい」の姉妹店です。みんなお客が楽しそうに酔っている。これだけで、いい店だと思う。接客がいい意味で気安いんですよ。自然、その感じを愛する人達が集うようになったんだと思う。村祭りのあとのような、テンションの高い「連帯感」があるお店でした。


 鰯の旬も終わり、これから秋鯖の季節。日が短くなった。