さくらんぼから思い出す山寺のこと

日の丸


 母・フジエが送ってくれたさくらんぼ。
 
 仙台に住んでた頃、何度か山形へさくらんぼ狩りに出かけたことがある。初夏のイベントだった。朝早く仙山線に乗って、「山寺」という駅で降りたような。
 ここは松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」を詠んだことで有名なお寺。高い、高い山の頂上のほうにお堂があって、何百段もある石段を昇ってゆくところ。上がっていくにつれ、体は熱いけれど、風が涼しくなっていく。
 延々と続く階段の途中休みで、名物の醤油煮のたまこんにゃくを食べるのが楽しみだった。あのころは「からし」が嫌いだったけれど、今だったらガンガンつけるんだろうな。あと絶対ビールも。
 下りてきたら、近くにある「こけしの絵付け」なんかをするのも楽しみだった。山寺のそばには、流しソーメンのお店もあったはず。
 結構、山寺さくらんぼツアーは楽しいコンテンツの多い行楽だった。
 

 上のほうにちょこんとみえるの、分かりますか?