三軒茶屋『トロワ』に思うバランスの良さ
三軒茶屋にいいお店を見つけた!
日本酒で有名な『赤鬼』の近くにあるお店。246から三軒茶屋シネマのところを入って突き当たりを右。壁には 「3」、と書いてあります。レシートを見たら『簡易酒場トロワ』と書いてありました。あはは。
窓に並べられた自然派のワインのセレクトに惹かれて入ってみたけれど……うーん、当たり!
気に入った理由は3つ。
1:まず、雰囲気がいいですよ。
いろんなお店ありますね。うまく表現できませんが、最初に入った瞬間、変な「拒絶感」を発するお店ってあるもんです。値踏みされるような感じだったり、忙しくてスタッフに余裕がない感じや、自分たちの仕事にあまり誇りがない怠慢な雰囲気に気圧されたり……。
そういう「よどみ」が皆無の爽やかさ。人気があるようで混んでいましたが、気持ちのいい「いらっしゃいませ」で迎えてくれました。こーいうファースト・インパクトがあると、飲みものが出てくるのが遅くなってしまっても「忙しいそうだから、しょーがないね」と素直に待てるもの。
2:人がいい
その名のまま、オーナーさんとシェフとホールのソムリエさんの3人のお店なんだそう。このホールの女の方、池尻の『イブローニュ』にいらした方なんだそう。お店はシェフとふたりでまわされてます。この人柄が素敵でした。
よく、「頑張ってるでしょ、あなたのその愛想の良さは」というサービスの方、いらっしゃるんですね。いや、別に文句じゃないんですよ。でも、「あの、そんな別に……お気遣いなく……充分お店も味も気に入ってますから……」みたいな勢いでガンガン「いかがですかー」「お口合いましたかー」「お近くでいらっしゃるんですかー」と来られると逆に引いてしまうもの。
肩に力の入らないサービスなんですね。ここ、決して広くないんです。カウンター10席、2名テーブルが3つだったかな。そういうお店って、適度な距離感のあるサービスでないと、「圧苦しい」もの。そういう意味で、ほど良さがある店です。
3:味と値段
うん、安い。500円ぐらいのメニューからあって、皆ひとりに程よい量。それでいてメニュー数も多くて、ちょっとしたアイディアも加味されています。
左からアジフライ、きびなごと夏野菜のマリネ、ゴーヤ、島らっきょう、そら豆のフリット。トップ写真はおすすめと記された白レバーのムース。とても白が進みました。
ワインはこの日、こんなのをグラスで頂きました。『イブローニュ』のセレクトとは随分違うイメージ。自然派ですっきり綺麗な味わいのものが多いです。渋谷の『アヒルストア』四谷の『ママス&パパス』が好きな方なら気に入るのではないでしょうか。
私は、味と居心地のバランスを何よりも大事にする。酒とメシとくつろぎのバランスが一番大事。あと経済性ね。私は、いっぱい食べて、いっぱい飲みたい低所得者なので、こーいう店が一番ありがたいのだ。