デヴィ・フュージョンの『フィッシュカレー』

インドの国旗


 

 あまい! そしてうまい!
 甘くて、クリーミーで、魚がたっぷり入ったインド・カレー。あんまり気に入ってしまったので、あれこれ聞きたくなってしまった。
 ランチどきの人混みがハケるのを待とう。ご飯をいつもの2倍遅でゆっくり噛んで、味わいつつ。ここは六本木一丁目駅そば、インド料理のデヴィ・フュージョン。品川の『デヴィ・コーナー』の姉妹店。店の方はみなインドの人だ。紅一点、額の真ん中に赤い印をつけたサリーの女の人に、お会計を頼んだ。
 支払いながら、とても美味しかった旨伝える。こういう味は初めてなんだけれども……どういう風に作るのですか、と訊いてみた。はじめて入った店でレシピや材料をあれこれ尋ねるのは、私は、なんとなく気が引けてしまう。が、興味には勝てない。
 サリーの人はニッコリ笑って応えてくれた。
 「生クリームと、カシューナツ、入ってる。それがいいの」



 

 カシューナッツは挽いてあるかすりつぶしていると思う。そのコクと生クリームのマッチがとても新鮮。マイルドで甘いけれど、重たくない。マスタードシードたっぷりで香ばしく、単なる甘ったるいカレーじゃない。
 魚はブリ。これがまた合うんだ。ブリ特有の脂の旨味と甘味が、ナッツとクリームとえらい合う。お子さんにもいいと思う。
 上の写真は2つのカレーセットで1150円、タンドーリチキンとラッシつき。ちなみにご飯は日本米。ナンでも可。
 外人のお客さんが多くて、海外にいるかのような雰囲気が楽しい。