京橋屋カレーの生キャラメル


見たまま、生キャラメルです。
菓子のことは全ッ然詳しくないんですが……今話題の
「北海道・お土産人気ナンバーワン」のアレよりも、断然こちらのほうがうまいと思った。
田中さんにゃ悪いが、この感触こそ「生」キャラメルというネーミングにふさわしい。


その口どけのきれいなこと。まさになめらかな雪の如し。
噛むと舐めるの間の行為は、なんといったらいいのだろう。
ほどよく口でもてあそぶうち、品良く甘さが広がってスーッと消える。
これ、なんとカレー屋さんのキャラメルです。ひとつ100円也。
dancyu」の「うまい店100店」にも選出されている『京橋屋カレー』のもの。



dancyu特薦は『キーマカレー』だが、はじめて頂いたとき驚いた。
「胸のすくような」という言葉の意味は、こーいうことなんだなあ。
トマトジュースで様々なスパイスと共に煮込むというキーマ。
胃もたれしにくい」ことを念頭に置かれているメニューの言葉どおり、
本当に食べた後、おなか爽快! もちろん満腹感はあるのに。不思議な感じだ。
「胃ィ疲れてるんだよなあ。でもガツンとうまいもん食いたい!」ってときによく通ってます。
カレー食べたあとの口に、生キャラメル。これがまたいいんだなあ。



そうそう、名店の特徴。
ちょっとしたものがおいしい。
ここ、付け合せのキャベツがうまいんだ。
暇そうな頃合を見計らってドレッシングのことを訊いたら(いつも混んでるのだ!)、
国産の米油とワインビネガーのシンプルなものですよ、とひとこと。
うーーーーん突き止めたい……。
12時台は相席か待ちを覚悟で。スッと入れたらあなたはラッキー。


(文=白央篤司)